首丘の人 大西郷
―[新装版]―
著者 | 平泉澄著 | |
定価 | 1980円(10%税込) | |
本体 | 1800円(税別) | |
判型 | 四六判 | |
体裁 | 上製本・カバー装 | |
発行日 | 平成28年11月25日 | |
ISBN | 9784764601291 | |
ページ数 | 388頁 |
平泉澄博士、最後の著書
時代が生んだ英雄・西郷隆盛の人柄や事蹟、そして自決によりその生涯をとじるまでを、四十四章にわたり描く。大西郷の豪快にして温かく、質素な暮らしを好んだその無私無欲の人となりをあらためて多くの人に知っていただきたい。時代が生んだこの英雄の精神が本書を通じて永遠に顕彰されることを願ってやまない。(平泉隆房「再刊の辞」より)
パンフレット(PDF)
本書が紹介されました
- 「祖国と青年」(2017年3月号)79頁
- 「神社新報」(2017年6月12日)6面【新刊】欄
目次
再刊の序〔平泉 隆房〕首丘の人(上)
首丘の人(中)
首丘の人(下)
続の一 武勇と仁義
続の二 維新第一等の功臣
続の三 遣韓問題
続の四 獄中感有り
続の五 武田耕雲齋
続の六 鳥羽伏見の戦
続の七 山岡鐵舟
続の八 勝海舟
続の九 参議に任ず
続の十 廃藩置県
続の十一 岩倉遣外使節
続の十二 西郷・大久保の衝突
続の十三 辞表提出
続の十四 留守中の西郷
続の十五 約定書
続の十六 大久保の憤慨
続の十七 丁丑公論
続の十八 西郷と大久保
続の十九 高潔の心事
続の二十 身を殺して仁を成す
続の二十一 薩摩を刺激したるもの
続の二十二 走狗烹らる
続の二十三 西郷の心服する人
続の二十四 橋本の卓見 溜間詰
続の二十五 井伊の願文
続の二十六 井伊と岩瀬の一騎打
続の二十七 井伊の暴断
続の二十八 密勅の降下
続の二十九 安政の大獄
続の三十 乙女の逃避行
続の三十一 乙女を助けた人々
続の三十二 井伊の使命
続の三十三 竹内式部の追放
続の三十四 幕府の水戸嫌悪(上)
続の三十五 幕府の水戸嫌悪(下)
続の三十六 井伊の横死と岩倉の失脚
続の三十七 島津と大久保の登場
続の三十八 西郷の再出現
続の三十九 薩長の同盟
続の四十 岩倉と大久保との握手
続の四十一 西郷・大久保両雄の比較
あとがき〔平泉 洸〕
人名索引
著者略歴
明治二十八年(一八九五)二月十六日福井県大野郡(現勝山市)平泉寺村で誕生(父恰合・母貞子の長男)。第四高等学校を経て大正七年(一九一八)東京帝国大学文科大学国史学科卒業、同大学院進学。同十年大阪の森下逸子と結婚。同十二年同大学専任講師、同十五年文学博士・助教授。昭和五年(一九三〇)欧州留学。同十年教授、同二十年辞職。同五十九年二月十八日帰幽(満八十九歳)。著書
「中世に於ける社寺と社会との関係」「我が歴史観」「芭蕉の俤」「武士道の復活」「国史学の骨髄」「山河あり」「名和世家」「解説近世日本国民史」「祖父の足跡」「寒林史筆」「革命と傳統」「山彦」「先哲を仰ぐ」「日本の悲劇と理想」「中世に於ける精神生活」「解説佳人の奇遇」「明治の源流」「楠公―その忠烈と餘香」「少年日本史」=「物語日本史」「明治の光輝」「悲劇縦走」「平泉博士史論抄」「平泉澄博士神道論抄」「続 平泉澄博士神道論抄」など。