総統からの贈り物
―ヒトラーに買収されたナチス・エリート達―
著者 | ゲルト・ユーバーシェア著 ヴァンフリート・フォーゲル著 守屋 純 訳 |
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定価 | 3080円(10%税込) | |
本体 | 2800円(税別) | |
判型 | A5判 | |
体裁 | 並製本・カバー装 | |
発行日 | 平成22年12月18日 | |
ISBN | 9784764603332 | |
ページ数 | 288頁 |
ヒトラーとナチス・エリート達のスキャンダラスな関係
これまでほとんど知られることのなかった『総統下賜金』の実情とそれに群がったドイツ・エリート達の生態を暴く。ドイツ第三帝国では、軍人・政治家・官僚から作家・芸術家・スポーツ選手にいたる各界のエリート達が、ヒトラーから内密に巨額の現金を贈与されていた。しかも無税で。
ヒトラーから現金を得たエリートの多くは地所や農場を購入し、戦後の現在まで所有し続け、国庫に返納の意思なしとしている。関係者達が戦後も一貫して秘匿してきたスキャンダラスな関係がようやく白日の下に晒される。
目次
緒言Ⅰ 下賜金と贈与の歴史
Ⅱ 両大戦間期ドイツでの下賜金・補助金・贈与
Ⅲ 戦時中の下賜金
Ⅳ 月例の特別贈与
Ⅴ ヒトラーの気前よさの代表例
Ⅵ ニュルンベルク裁判での不正利得告発と回顧録での証言
原 註
資 料
人名索引
訳者あとがき
詳細目次(PDF)
著者略歴
守屋 純(もりや じゅん)1948年生まれ。
現在桜花学園大学講師。専攻:国際関係史・軍事史
著書
『ヒトラーと独ソ戦争』(白帝社、1983年)、『近代日本とドイツ(共著)』(ミネルヴァ書房、2007年)、『国防軍潔白神話の生成』(錦正社、2009年)
訳書
シュトレビンガー『赤軍大粛清』(学習研究社、1995年)、ゲルリッツ『ドイツ参謀本部興亡史』(学習研究社、1997年)、マーザー『独ソ開戦』(学習研究社、2000年)、ゴシュトニー『スターリンの外人部隊』(学習研究社、2002年)、グランツ『詳解 独ソ戦全史』(学習研究社、2003年)、ドィッチュ編『ヒトラーが勝利する世界』(学習研究社、2006年)