丹波・山国隊
―時代祭「維新勤王隊」の由来となった草莽隊―
著者 | 淺川道夫・前原康貴著 | |
定価 | 1980円(10%税込) | |
本体 | 1800円(税別) | |
判型 | 四六判 | |
体裁 | 並製本・カバー装 | |
発行日 | 平成28年5月26日 | |
ISBN | 9784764603431 | |
ページ数 | 192頁 |
維新勤王隊のルーツを探る
丹波山国の郷士たちによって結成された草莽隊=山国隊の結成から戊辰戦争参戦を経て時代祭に参加するまでの経緯と、時代祭を通じて山国隊(維新勤王隊)による新たな祭祀形式が京都市中に伝播するまでの流れを通史として解説。次いで山国隊の鼓笛軍楽や現存する東征装束や武器について、それぞれ各論という形でまとめた書。パンフレット(PDF)
目次
目次はじめに
第Ⅰ部 通史
一 山国隊の結成
(一) 禁裏御領地山国の成立―平安京と共に―
(二) 禁裏御領地復帰運動と官位拝任
(三) 山国隊の結成と郷士たちの分裂
(四) 山国隊の兵式と編成
二 山国隊の東征参加
(一) 京都発陣
(二) 野州への出陣
(三) 彰義隊討伐
(四) 小田原への出陣
(五) 奥羽への出兵
(六) 京都への凱旋
三 京都時代祭と山国隊
(一) 時代祭とは
(二) 維新後の山国隊
(三) 平安遷都千百年紀念祭
(四) 平安神宮と時代祭
(五) 山国隊から維新勤王隊へ
(六) 鼓笛軍楽の伝播
第Ⅱ部 各論
一 山国隊と鼓笛軍楽
(一) 幕末の鼓笛軍楽
(二) 山国隊の鼓笛軍楽
結びに代えて
二 山国隊の東征装束
(一) 陣中装束の変遷
(二) 現存する東征装束
(ア) 黒毛陣笠
(イ) レキション羽織・三才羽織
(ウ) 錦切れ
(エ) 胴服・義経袴
(オ) 手旗
結びに代えて
三 山国隊と維新勤王隊の小銃
(一) 「山国隊」の小銃
(二) 「維新勤王隊」の小銃
(三) 建軍期日本陸軍の小銃
結びに代えて
○隊士一覧
おわりに
主な参考文献
著者略歴
淺川 道夫(あさかわ みちお)博士(学術)、軍事史学会理事・編集委員、日本大学国際関係学部教授
昭和35(1960)年生まれ、東京都出身。
日本大学大学院法学研究科(日本政治史専攻)博士後期課程満期退学
主要著書
・『明治維新と陸軍創設』(錦正社、2013年)
・『江戸湾海防史』(錦正社、2010年)
・『お台場―品川台場の設計・構造・機能―』(錦正社、2009年)
・平間洋一ほか編『日英交流史1600-2000 3 軍事編』(東京大学出版会、2002年)共著
・宮地正人ほか監修『ビジュアル・ワイド 明治時代館』(小学館、2005年)共著
前原 康貴(まえはら やすたか)
軍事史学会会員。大阪芸術大学映像学科卒業。
昭和46(1971)年生まれ、大阪府出身。
京都太秦の松竹撮影所で時代劇の演出をする傍ら、幕末軍事史を研究
主要著書・作品
・『武器と防具 幕末編』(新紀元社、2008年)共著
・『幕末維新人物辞典』(学研、2010年)共著
・『女狼3』(エンゲル、2004年)脚本監督
・『ルビゴンの決断 岩崎弥太郎』(テレビ東京・松竹、2010年)脚本監督
・『幕末単身赴任』(京都府・VIPO、2012年)企画脚本監督
・『立花登 青春手控え』(NHKエンタープライズ・松竹、2016年)監督