慰霊と顕彰の間
―近現代日本の戦死者観をめぐって―
著者 | 國學院大學研究開発推進センター編 | |
定価 | 3520円(10%税込) | |
本体 | 3200円(税別) | |
判型 | A5判 | |
体裁 | 上製本・カバー装 | |
発行日 | 平成20年7月15日 | |
ISBN | 9784764602823 | |
ページ数 | 328頁 |
慰霊・追悼・顕彰研究の基盤を築くために
近現代日本における戦死者の慰霊・追悼・顕彰をめぐる諸制度や担い手の言説の歴史的変遷について、多彩な分野の研究者たちが具体的な史料の吟味やフィールドワークに基づき多角的かつ冷静な視点から論究する。「靖國神社問題」を語る前に必要な、思想信条の垣根を越えた学問的議論を収録した、國學院大學研究開発推進センターによる共同研究の成果。
目次
『慰霊と顕彰の間』の刊行に寄せて〔阪本是丸〕日本における慰霊・追悼・顕彰研究の現状と課題〔藤田大誠〕
シンポジウム
慰霊と顕彰の間―近現代日本の戦死者観をめぐって―
報告
国家神道と靖國神社に関する一考察―近代神道における慰霊・追悼・顕彰の意味―〔藤田大誠〕
戦地巡礼と記憶のアリーナ 都市に組み込まれた死者の記憶―大連、奉天―〔粟津賢太〕
慰霊再考―「シズメ」と「フルイ」の視点から―〔西村 明〕
コメント
「慰霊と顕彰の間」はどのように問われたのか?〔大谷栄一〕
【討議】
研究会
「靖國信仰の個人性」をめぐって
靖國信仰の個人性〔池上良正〕
【討議】(池上良正・菅浩二・藤本頼生)
近現代日本の慰霊・追悼・顕彰に関する主要研究文献目録
あとがき〔中山郁〕