呉海軍工廠の形成
著者 | 千田武志著 | |
定価 | 11000円(10%税込) | |
本体 | 10000円(税別) | |
判型 | A5判 | |
体裁 | 上製本・カバー装 | |
発行日 | 平成30年2月10日 | |
ISBN | 9784764603493 | |
ページ数 | 836頁 |
戦艦「大和」を造った海軍工廠はいかにして形成されたのか
呉海軍工廠の前身と関連部門を、長期かつ広範にわたり数多の資史料を分析することにより、日本一の海軍工廠形成の全貌を明らかにする。本書では、呉海軍工廠の形成過程を総合的に分析し、その実態、とくに目的と結果、そしてその目的の実現のために海軍が採用した方策を解明する。またそのことを通じて、海軍がどのようにして兵器の国産化を実現したのかという問題に対しても基本的な道筋を示す。
パンフレット(PDF)
本書が紹介されました
- 『中国新聞』(呉・東広島地域欄)2018年3月9日
- 『中国新聞』(文化欄)2018年4月5日
- 『世界の艦船』No.880 2018年6月号
- 『岩手日報』2018年6月6日
- 『胆江日日新聞』2018年6月21日
- 「国際武器移転史」第6号 2018年7月
- 『歴史と経済』第243号 2019年4月
- 『地方史研究」第398号 2019年4月
- 『社会経済史学』85巻3号 2019年11月
- 『軍事史学』第58巻第1号 2022年6月
目次
序章 呉海軍工廠形成史研究の目的と方法第一編 呉海軍工廠の形成過程
第一章 鎮守府の候補地の調査と呉港への決定
第二章 呉鎮守府建設工事の実態と開庁
第三章 呉鎮守府造船部の設立と活動
第四章 呉海軍造船廠の設立と発展
第五章 呉鎮守府造兵部門の形成過程と活動
第六章 呉海軍造兵廠の設立と拡張の実態とその意義
第二編 呉海軍工廠形成の背景
第七章 海軍の軍備拡張計画と兵器保有の方法
第八章 兵器の保有と技術移転
第九章 小野浜造船所の艦艇を中心とする造船業の発展と呉海軍工廠の形成に果たした役割
第一〇章 日清戦争期の呉鎮守府の活動と兵器生産部門の役割
第一一章 海軍の製鋼事業の国産化と呉海軍工廠製鋼部の形成
第一二章 海軍の呉港への進出と軍港都市の形成
終 章 呉海軍工廠の形成と兵器国産化の実態
呉海軍工廠形成史年表
あとがき
索引
詳細目次(PDF)
著者略歴
千田 武志(ちだ たけし)1946年 岩手県奥州市胆沢区南都田に生まれる
南都田中学校、水沢商業高校卒業
1969年 市立高崎経済大学経済学部卒業
1971年 広島大学大学院経済学研究科修了(修士課程)
1997年 呉市史編纂室長
2002年 広島国際大学医療福祉学部教授
現在 広島国際大学客員教授、呉市参与
著書
主な研究書(単著)『英連邦軍の日本進駐と展開』(御茶の水書房、1997年)
(共著)『産業の発達と地域社会―瀬戸内産業史の研究―』(溪水社、1982年)、『日英交流史1600-2000』第3巻〈軍事〉(東京大学出版会、2001年)、『日英兵器産業史―武器移転の経済史的研究―』(日本経済評論社、2005年)、『日本赤十字社と人道援助』(東京大学出版会、2009年)、『軍縮と武器移転の世界史―「軍縮下の軍拡」はなぜ起きたのか―』(日本経済評論社、2014年)、『航空機産業と航空戦力の世界的転回』(日本経済評論社、2016年)
主な自治体史 『広島県史』近代1(1980年)・近代2(1981年)・現代(1983年)、『呉市史』第5巻(1987年)・6巻(1988年)・7巻(1993年)・8巻(1995年)、『東城町史』近代現代通史編(1997年)、『蒲刈町史』通史編(2000年)、『戸河内町史』通史編〈下〉(2001年)、『筒賀村史』通史編(2004年)、『音戸町誌』(2005年)、『下蒲刈町史』図説通史編(2007年)、『川尻町誌』通史編(2008年)、『豊浜町史』通史編(2015年)
主な医療史 『呉市医師会史』Ⅱ(1978年)・Ⅲ(2000年)、『広島市医師会史』第2篇(1980年)・第3篇(2000年)、『広島大学医学部50年史』通史編(2000年)、『呉共済病院100年史』(2004年)、『呉海軍病院史』(2006年)、『広島市立舟入市民病院開設百二十周年記念誌』(2016年)