ケネディとベトナム戦争
―反乱鎮圧戦略の挫折―
著者 | 松岡完著 | |
定価 | 7480円(10%税込) | |
本体 | 6800円(税別) | |
判型 | A5判 | |
体裁 | 上製本・カバー装 | |
発行日 | 平成25年2月14日 | |
ISBN | 9784764603363 | |
ページ数 | 560頁 |
大国による軍事介入の象徴であるベトナム戦争に軍事史的側面から迫る!
ゲリラ戦争という名の脅威に自信満々で挑みながら、具体的な対応をめぐる政権内部の軋轢、あるいは南ベトナムとの摩擦などに直面するケネディ。華々しく船出した反乱鎮圧戦略が崩れ落ちてゆく中、ややもすれば現実から目を背け、あるいはその責めを負わせる何者かを求めようと懊悩するケネディ。
若き大統領がその死の日まで、もがき苦しんだものとは?
パンフレット(PDF)
目次
序論 泥沼の起源第Ⅰ部 ゲリラ戦争の主役―代理戦争が直面した壁―
第一章 南ベトナム政府軍の惨状
第二章 空転する強化策
第三章 仮面の下で
第四章 戦士育成の障害
第五章 通常化された軍隊
第六章 アメリカ式戦争の実験室
第Ⅱ部 ハーツ・アンド・マインズ―政治戦争における齟齬―
第一章 国家建設競争の焦点
第二章 戦略村の光と影
第三章 暴走するジェム政府
第四章 新種の戦争
第五章 反乱鎮圧への反乱
第六章 軍事化に拍車
第Ⅲ部 真実の模索―情報戦争をめぐる苦悶―
第一章 悲観と楽観
第二章 深まる溝
第三章 情報飢餓の根源
第四章 ワシントンの網膜
第五章 統計との格闘
第六章 自己欺瞞の病理
結論 超大国敗北への里程標
おわりに
註
参考文献
索引
人名索引
事項索引
詳細目次(PDF)
著者略歴
松岡 完(まつおか ひろし)1957年 熊本県生まれ
1980年 東京大学教養学部教養学科卒業
1986年 筑波大学大学院社会科学研究科修了(法学博士)
1988年 立命館大学専任講師
1991年 立命館大学助教授
1994年 筑波大学助教授
2002年 筑波大学教授
現在 筑波大学人文社会系教授
専門はアメリカ外交史
主な著書
『ダレス外交とインドシナ』(同文舘,1988年)
『20世紀の国際政治』(同文舘,1992年,改訂増補版2003年)
『ワールドカップの国際政治学』(朝日選書,1994年,増補版1996年)
『1961 ケネディの戦争』(朝日新聞社,1999年)
『ベトナム戦争』(中公新書,2001年)
『ベトナム症候群』(中公新書,2003年)
『ケネディと冷戦』(彩流社,2012年)
ほか