国防軍潔白神話の生成
著者 | 守屋 純 著 | |
定価 | 1980円(10%税込) | |
本体 | 1800円(税別) | |
判型 | 四六判 | |
体裁 | 並製本・カバー装 | |
発行日 | 平成21年11月18日 | |
ISBN | 9784764603318 | |
ページ数 | 244頁 |
戦争に負けて、戦史叙述で勝った旧ドイツ参謀本部
第二次世界大戦の惨敗にもかかわらず、ドイツ国防軍と参謀本部の名声はなぜ残ったか?終戦直後に人為的に作られたドイツ国防軍潔白神話。米英の軍部のかかわりなど、国防軍潔白神話生成過程の全貌を明らかにする。
目次
Ⅰ 国防軍潔白論の生成 ―米軍「Historical Division」企画との関連において―Ⅱ 冷戦の前衛としての東西両ドイツ史学
Ⅲ 国防軍免責の原点? ―ニュルンベルク裁判:「将軍供述書」の成立をめぐって―
Ⅳ 戦犯訴追と冷戦 ―1949年マンシュタイン裁判をめぐる問題―
Ⅴ 「ヒンメロート意見書」―西ドイツ再軍備のための軍事専門家委員会による提言―
Ⅵ 書評
詳細目次(PDF)
著者略歴
守屋 純(もりや じゅん)1948年生まれ。
現在桜花学園大学講師。専攻:国際関係史・軍事史
著 書
『ヒトラーと独ソ戦争』(1983年、白帝社)
訳 書
シュトレビンガー『赤軍大粛清』(1995年、学習研究社)、ゲルリッツ『ドイツ参謀本部興亡史』(1997年、学習研究社)、マーザー『独ソ開戦』(2000年、学習研究社)、ゴシュトニー『スターリンの外人部隊』(2002年、学習研究社)、グランツ『詳解 独ソ戦全史』(2003年、学習研究社)