霊魂・慰霊・顕彰
―死者への記憶装置―
著者 | 國學院大學研究開発推進センター編 | |
定価 | 3740円(10%税込) | |
本体 | 3400円(税別) | |
判型 | A5判 | |
体裁 | 上製本・カバー装 | |
発行日 | 平成22年3月2日 | |
ISBN | 9784764602847 | |
ページ数 | 360頁 |
戦死者「霊魂・慰霊・顕彰」の基礎的研究
政治的・思想的な対立軸を受けやすい戦没者慰霊に関する諸問題の中で神道的慰霊・顕彰と「怨親平等」思想、近代における戦没者慰霊の場や招魂祭祀、仏教の関与、災害死者との差異など霊魂観の性格に直結する事象を中心に多彩な研究者が思想信条の垣根を越え実証的かつ冷静に論究。『慰霊と顕彰の間』に続く國學院大學研究開発推進センター研究事業「招魂と慰霊の系譜に関する基礎的研究」成果論集の第二弾!
本書が紹介されました
- 「朝日新聞」(2014年2月9日)11面【ニュースの本棚】欄
目次
霊魂・慰霊・顕彰』刊行に寄せて〔阪本是丸〕シンポジウム
日本における霊魂観の変遷―「怨霊」と「英霊」をめぐって―
報告1
怨霊と怨親平等との間〔山田雄司〕
報告2
馬関戦争と下関招魂場の形成〔武田秀章〕
報告3
近代における「賊軍」戦死者の祭祀〔今井昭彦〕
コメント1
各報告の意義とその図式化〔三土修平〕
霊魂観の歴史的連続性と変容の視点〔中山 郁〕
【討議】
シンポジウム
近代日本における慰霊・追悼・顕彰の〈場〉―戦死者と地域社会―
報告1
戦死者祭祀の場としての「神社」〔菅 浩二〕
報告2
軍都の「慰霊空間」と国民統合〔本康宏史〕
報告3
戦争・災害の死者の〈慰霊〉〈供養〉〔羽賀祥二〕
コメント1
旧藩意識と「賊軍」慰霊の問題〔高木博志〕
コメント2
〈場〉を支える人々の想い〔大原康男〕
【討議】
付論
戦死者の霊魂をめぐる慰霊・追悼・顕彰と神仏両式〔藤田大誠〕