日本の悲劇と理想
著者 | 平泉澄著 | |
定価 | 1923円(10%税込) | |
本体 | 1748円(税別) | |
判型 | B6判 | |
体裁 | 並製本・カバー装 | |
発行日 | 平成6年11月15日 | |
ISBN | 9784764602403 | |
ページ数 | 416頁 |
大東亜戦争に至る真実を識る歴史書の普及版
開国以来独立を維持してきた日本の苦難の歴史の中に、一貫する日本の理想を明らかにする。恐るべき陰謀、迫り来る国難に対して、如何なる防衛策が立てられたか? 大正昭和の日本に、国策、世界政策はあったのか、無かったのか? 史実が真実の扉を開く。
理想を掲げて戦い、戦敗れた悲劇はこれを嘆かない、然し敗れたが故に勝者が敗者に不正不義の烙印を押すことに本書は断固抗議する。
◎米国歴史学会会長ビアード博士の著書を引用し、ルーズベルト、ハル、スチムソンらにより戦争は計画され、挑発されたことを本書は明らかにする。
◎著者は日米戦争は、その紀元を満州事変に遡るとし、明治31年ハワイ、グアム、フィリピンを領有し、更に満州に進出しようとした米国の帝国主義的膨張政策の帰結であるとする。
◎全編を通じ著者が力を注いだのは、圧倒的な白人勢力の世界支配に屈せず、開国以来独立を維持してきた日本の苦難の歴史の中に、一貫する日本の理想を明らかにする!
目次
復刊の序・・・・平泉洸序
序章 大東亜戦争開戦の責任
第一章 荻窪会談
(一)世界政策
(二)英米本位を排す
(三)日独伊同盟
(四)松岡外相の昂奮
(五)米国僧侶の策動
第二章 第二次近衛内閣の総辞職
第三章 第二次荻窪会談
(一)不統一
(二)総辞職
第四章 野村大使
第五章 松岡外相
第六章 近衛首相
第七章 東條大将
(一)忍耐
(二)断行
第八章 回顧
第九章 近衛公の本志
(一)洞察
(二)国家主義の再現
(三)西円寺公の思想
(四)西園寺の家風
(五)霞山公
(六)内外の不正を排す
(七)勇気
第十章 武田胤雄氏
(一)穎脱の才
(二)重大使命
第十一章 齋藤博大使
(一)二人の大使
(二)人となり
(三)軍縮討論
(四)堂々論破
(五)公明正大
第十二章 山本条太郎社長
(一)北米移民断念
(二)目を満洲に転ず
(三)大統領の好意
(四)石井・ランシング協定
(五)張作霖との一騎打
(六)剛壮にして温柔
(七)張作霖爆死
第十三章 満洲
(一)独自の土地・民族・国家
(二)優勢支那を圧す
(三)満洲人の支那流入
(四)満洲と中国
(五)柳条辺牆
(六)ハリマン
(七)ノックスとストレート
(八)小村以後
第十四章 難局
第十五章 理想
付録 出雲社長
索引