水戸学の復興
―幽谷・東湖そして烈公―
著者 | 宮田正彦 著 | |
定価 | 3080円(10%税込) | |
本体 | 2800円(税別) | |
判型 | B6判 | |
体裁 | 上製本・カバー装 | |
発行日 | 平成26年7月20日 | |
ISBN | 9784764601185 | |
ページ数 | 256頁 |
光圀歿後、水戸学を支え復興した精神と行動を 藤田幽谷・藤田東湖・烈公(徳川斉昭)の三者を通して探る
水戸学の精神は、光圀から真っ直ぐ徳川慶喜の「大政奉還」に繋がった訳ではない。光圀歿後の九十年に亙る歳月は、本来の姿、理想、念願を忘却の彼方に追いやろうとしていた。その時、出現したのが、一個の天才・藤田幽谷であった。幽谷によって再認識された水戸学の精神は、烈公を得て国の未来への道標となった。そして烈公と共に、その道を切り拓き、歩んだのは、藤田東湖をはじめとする幽谷の育てた門人達であった。※日本図書館協会選定図書(第2923回平成26年10月1日選定)に選ばれました。
パンフレット(PDF)
目次
はしがき第一章 水戸学の復興
第二章 幽谷の政治論―封事を中心として―
第三章 送原子簡序
第四章 東湖先生の面目
第五章 小梅水哉舎記
第六章 君臣水魚
第七章 弘道館記の精神
第八章 弘道館記の成立と烈公の苦心
第九章 烈公の魅力―家臣への手紙から―
第十章 烈公と『北島志』
第十一章 父と子―烈公と慶喜公―
第十二章 史余閑談
あとがき
著者略歴
著者略歴宮田正彦(みやたまさひこ)
昭和35年3月 茨城大学文理学部文学科卒業
昭和35年5月 茨城県公立学校教諭に採用(多賀高校・水戸二高勤務)
昭和52年4月 茨城県教育委員会総務課文化財保護主事、教育財団茨城県歴史館勤務(研究員)
昭和63年4月 茨城県総務課主査・茨城県立歴史館学芸第一室長
昭和64年4月 茨城県立高等学校教頭
平成3年4月 茨城県総務部総務課副参事・茨城県立歴史館史料部長
平成5年4月 茨城県立高等学校校長(大洗高校・太田二高勤務)
平成10年3月 定年退職
平成10年7月~同23年3月 幕末と明治の博物館協議員
平成10年9月~同14年3月 茨城コンピューター専門学校副校長・同校校長
平成20年11月3日 生存者叙勲(瑞宝小綬章)
現在の主な役職 水戸史学会会長、水戸市文化財保護審議会会長ほか
著書 「水戸光圀の遺猷」(錦正社)、「水戸光圀の「梅里先生碑」」(錦正社)ほか
分担執筆 「正説日本史」(原書房)、「水戸義公傳記逸話集」(水戸史学会)、「水戸史學先賢傳」(水戸史学会)、「茨城県の歴史散歩」(山川出版社)、「藤田幽谷の研究」(藤田幽谷先生生誕二百年記念会)ほか