貞明皇后 その御歌と御詩の世界
―「貞明皇后御集」拝読―
著者 | 西川泰彦著 | |
定価 | 3080円(10%税込) | |
本体 | 2800円(税別) | |
判型 | A5判 | |
体裁 | 上製本・カバー装 | |
発行日 | 平成19年10月31日 | |
ISBN | 9784764602793 | |
ページ数 | 418頁 |
大正天皇の皇后であられた貞明皇后の御歌と御詩とを拝読し、御坤徳を仰ぎ奉る。
御歌の「註」と、御詩の「語釈」 「意訳」「参考」の解説により、貞明皇后の美しい御歌と御詩を玩味しませう。前著『天地十分春風吹き満つ―大正天皇御製詩拝読』にて神道文化賞に輝いた著者、入魂の第二作。
本書の二大特色
一、昭和六十三年刊行の御歌集に見える仮名の読み誤り等、十指に余る誤りを訂した。
二、御詩には全て「訓読・意訳」は素より「語釈・参考」をも附した。これは貞明皇后の御詩では初めてのこと。
「尊きを敬ひ、美しきを称へる、そんな素直な心をあらためて覚えさせて呉れる書である。」富山縣護國神社宮司 栂野守雄氏 序文より
著者略歴
西川 泰彦(にしかわ やすひこ)昭和十九年十二月二十日樺太大泊に生る。二十年八月十四日母に背負はれ引揚。母は筆者を背負ひ、筆者の二人の姉の手を引き、十五日に稚内港にて終戦の玉音放送を拝聴したる由。両親の出身地富山県に帰る。九月末父も樺太より復員。昭和三十八年県立伏木高等学校卒業。國學院大學文学部文学科入学、漢文を専攻、藤野岩友教授の指導を受く。在学中に「昭和維新と新国学」の運動を唱道する影山正治先生を知り、その教へに傾倒。「漢心」を去り「真心」に立ち返らばやと大学を中退、影山先生の門下生となる。その間に國學院大學の神道講習を受講、神職資格を取得。帰省後昭和四十六年高岡市古城鎮座の射水神社権禰宜を拝命。平成十年思ふ処あり、拙を守り園田に帰るべく同神社を退職、浪人となり現在に至る。
主たる編著書 「歌集北天抄(尾田博清シベリア幽囚詠草)」(昭和五十六年)。「富山縣の今上陛下御製碑(昭和天皇御在位六十年奉祝出版)」(昭和六十一年)。「自選歌集破れ太鼓」(平成二年)。「富山県立近代美術館、同県立図書館の不敬行為についてー第三巻」(平成四年)。「櫻之舎川田貞一歌集」(平成十一年)。「遺芳録ー富山縣護國神社創建九十周年記念」(平成十三年)。
名誉職 富山縣護國神社遺芳館研究員。太刀ケ嶺歌會主宰。神通歌会講師。劔乃會代表幹事。