徳川時代後期出雲歌壇と國學
著者 | 中澤伸弘著 | |
定価 | 3520円(10%税込) | |
本体 | 3200円(税別) | |
判型 | B6判 | |
体裁 | 上製本・カバー装 | |
発行日 | 平成19年10月17日 | |
ISBN | 9784764602786 | |
ページ数 | 324頁 |
近世後期の出雲大社・千家国造家を中心とする文学活動を描く
千家俊信により出雲に伝えられた本居国学は、その後出雲大社・千家国造家を中心に明治初年までに大きく開花した。本書はその実態について歌学びを中心に分析し、はじめて出雲歌壇の存在を示した。
近世後期歌壇・国学の研究に必備の書。
目次
第一章 出雲和歌史と千家俊信一、出雲の和歌と国学の導入
二、千家俊信『延喜式祝詞古訓』について
第二章 出雲歌壇の成立と展開
一、千家尊孫と『類題八雲集』
二、出雲歌壇をめぐる歌書と人物
資料、『類題八雲集』作者姓名録
第三章 千家尊澄と国学
一、千家尊澄の著作解題
二、千家尊澄をめぐる人々
第四章 富永芳久と出板活動
一、富永芳久宛河内屋茂兵衛書簡の一考察
二、富永芳久と出板書肆(紀州と京都)
第五章 地方の国学者から見た出雲歌壇
一、森爲泰と三河の村上忠順
資料、松江歌人関係資料(森爲泰書状 村上忠順宛)
二、森爲泰と若山の長澤伴雄、西田惟恒
三、紀州の本居豊穎と出雲
著者略歴
中澤 伸弘 (なかざわ のぶひろ)昭和三十七年東京生まれ、國學院大學文学部文学科卒 そののち都立高校教諭勤続二十余年 教科は国語科 現在都立足立高校に在職 その間國學院大學文学部神道学科兼任講師 同大學日本文化研究所共同研究員など歴任 専攻は国語教育(古典分野) 国学史日本文化及び思想史 書誌学などに及ぶ 柿之舎(かきのや)と号す
主な著作
『全訳古語辞典』旺文社 協力執筆
『図解雑学日本の文化』ナツメ社
『やさしく読む国学』戎光祥出版
『毀誉相半書 児の手がしは』校註 平田鐵胤翁顕彰會
『近世和歌研究要集』共編 クレス出版
『類題和歌鰒玉鴨川集』朝倉治彦監修 共編 クレス出版
『大社町史』中巻 島根県出雲市(旧大社町) 部分執筆
右の他に國學院雑誌、皇學館論叢、鈴屋学会報、神道宗教などに小論を発表
また私家版として『考證随筆柿の落葉』『歌集柿のしづ枝』がある。