國風の守護
著者 | 山川弘至著 | |
定価 | 2860円(10%税込) | |
本体 | 2600円(税別) | |
判型 | B6判 | |
体裁 | 上製本・カバー装 | |
発行日 | 平成18年11月28日 | |
ISBN | 9784764602724 | |
ページ数 | 330頁 |
若き國學学徒の遺書、復刊!
序文:芳賀 檀序:中河與一
装幀:棟方志功
目次
畏みて誌し奉るうひかうぶり
正岡子規と明治の精神
神話の精神
今日の精神の危機のために
近世美の樹立
変革と創造の精神
古代悲劇精神の展開
新編竹取物語
浪曼的詩精神の昂揚について
日本の叡智のために
最近代の先駆精神
『詩歌と民族』について
神保光太郎氏の詩について
『文學の立場』について
現代における青春の意義について
歌ものがたりの伝統
『夜明け前』の意義について
天の岩戸
橘曙覽の歌と国学の精神
著者略歴
山川 弘至(やまかわ ひろし)大正5年9月 岐阜県郡上郡高鷲村の山川新輔、つるの長男として母の生家同郡八幡町に生れる。
昭和4年3月 高鷲小学校を卒業。同9年岐阜県第二中学校卒業。
昭和12年4月 國學院大學予科を卒業し、同大學文学部国文学科に進む。
昭和15年3月 國學院大學を卒業。研究室に留まり折口信夫博士の指導を受ける。
昭和16年3月 同人誌『帰郷者』を林富士馬、牧田益男、柳井道弘らとともに創刊。
昭和17年5月 雑誌『帰郷者』を『まほろば』と改題。/11月 同人誌『太白』を牧田益男らと創刊。
昭和18年1月 詩集『ふるくに』を刊行(大日本百科全書刊行会)。
4月 卒業論文『近世文芸復興の精神』を刊行(大日本百科全書刊行会)。
6月 召集令をうけ、急遽、中河與一夫妻の媒酌により田中京子と結婚。
7月 岐阜市中部第四部隊(歩兵第六十八聯隊)に入営。
10月 評論集『國風の守護』を刊行(大日本百科全書刊行会)。
昭和19年2月 甲種幹部候補生に合格。
4月 福知山市中部軍教育隊に入隊。
8月 第一五七飛行大隊に編入。
9月 部隊が台湾に出動し、台北の第八飛行師団司令部に赴任。
11月 見習士官に任ぜられる。この頃、勤務の寸暇に『日本創世叙事詩』を創作し京子へ送る。
昭和20年1月 台湾南部の屏東飛行場本部附となり暗号班に勤務。
8月11日 米軍最後の空襲で、勤務中の耐爆壕が被弾。部下数名とともに壮烈なる戦死を遂ぐ。
同日 陸軍少尉に任ぜられる。二十八歳十一ヶ月。