日中戦争再論
著者 | 軍事史学会編 | |
定価 | 4400円(10%税込) | |
本体 | 4000円(税別) | |
判型 | A5判 | |
体裁 | 並製本・カバー装 | |
発行日 | 平成20年3月31日 | |
ISBN | 9784764603226 | |
ページ数 | 532頁 |
最新の日中英語研究文献目録も収録した日中戦争の総合研究書
日本史上最長・最大の戦争である日中戦争を最新の研究成果に基づき国内外の研究者、実務家らが、作戦戦闘・外交・経済・国際法・インテリジェンス・メディアなど多様な視点から再検討する。目次
まえがき | 高橋久志 |
巻頭言 | |
波多野澄雄 | 多様化する日中戦争研究 |
特集にあたり | |
等松春夫 | 日中戦争の多角的再検討 |
第一篇 華北から南京へ―戦争の起源と拡大― | |
〈特別寄稿〉 鹿錫俊 | 日ソ相互牽制戦略の変容と蒋介石の「応戦」決定 ―再考 1935年における中日ソ関係の転換過程― |
藤枝賢治 | 冀東貿易をめぐる政策と対中国関税引下げ要求 |
服部聡 | 日中戦争における短期決戦方針の挫折 |
〈研究ノート〉 岡部直晃 | 第二軍黄河渡河の政戦両略の意義に関する考察 ―北支那方面軍における蒋介石否認論の形成と占領地の拡大について― |
広中一成 | 通州事件の住民問題 ―日本居留民保護と中国人救済― |
原剛 | いわゆる「南京事件」の不法殺害―その規模と要因― |
第二篇 長期戦の諸相―経済と法― | |
荒川憲一 | 日本の対中経済封鎖とその効果(1937~1941) ―日本海軍の海上封鎖作戦を中心に― |
王文隆 (土屋清香訳) | 天津事件と日英中関係 ―抗日分子の裁判権をめぐって― |
臼杵英一 | 汪兆銘「南京国民政府」の法的地位と日中戦争 ―英国による不承認と国際法・英国外務省文書の検討― |
幡新大実 | 「戦陣訓」と日中戦争 ―軍律から見た日中戦争の歴史的位置と教訓― |
第三篇 大後方・共産党・CBI | |
張瑞徳 (湯川真樹江訳) | 抗日戦争期大爆撃の影響下における重慶市民の心理的反応 |
馬場毅 | 山東抗日根拠地における民兵 |
西澤敦 | 対中軍事援助とヒマラヤ越え空輸作戦 ―政治的効果と軍事的効果― |
浅野豊美 | 北ビルマ・雲南戦線における日本軍の作戦展開と「慰安婦」達 |
第四篇 インテリジェンス・プロパガンダ・メディア | |
〈研究ノート〉 小谷賢 | 日中戦争における日本軍のインテリジェンス |
岩谷將 | 「藍衣社」・「CC団」・情報戦 ―日中戦争下の暗闘― |
佐々木太郎 | 太平洋戦争下におけるアメリカと中国共産党のインテリジェンス関係 |
川島真 | 日中戦争期における重慶発ラジオ放送とその内容 |
中田崇 | 中国国民党中央宣伝部国際宣伝処の対米宣伝工作 ―エージェントの活動を中心に― |
駄場裕司 | 日中戦争期の新聞業界再編成 |
第五篇 書評と研究文献目録 | |
〈書評〉 高橋勝浩 | 野村乙二朗編『東亜聯盟期の石原莞爾資料』 |
〈研究文献目録〉 | 日本語・英語・中国語文献(1997~2007年)(長谷川怜、広中一成) |
軍事史関係史料館探訪 | |
45 原剛 | 中国における抗日戦争記念館 |
46 植野真澄 | しょうけい館(戦傷病者史料館) |