日露戦争(二)
―戦いの諸相と遺産―
著者 | 軍事史学会編 | |
定価 | 4400円(10%税込) | |
本体 | 4000円(税別) | |
判型 | A5判 | |
体裁 | 並製本・カバー装 | |
発行日 | 平成17年6月1日 | |
ISBN | 9784764603196 | |
ページ数 | 330頁 |
軍事史学会四〇年の蓄積を投入した日露戦争の総合研究書
《日露戦争100周年記念出版》近代日本の進路と二〇世紀の潮流を方向付けた100年前の世界史的大事件=日露戦争の真相に露・米・英各国を含む気鋭の研究者が政治、外交、軍事、国際法、経済、社会、文化など多彩な研究分野から多角的かつ複眼的に迫る画期的論集。
日露戦争研究 日本語文献目録を収録。
目次
序言 | ||
日本近現代のなかの日露戦争、そして世界のなかの日露戦争 | 黒沢文貴 | |
巻頭言 | ||
日露戦争─100年の後に─ | I.ニッシュ 等松春夫訳 | |
第一篇 戦場の諸相 | ||
歴史的展望の中の日露戦争 | H.P.ウィルモット 小谷賢訳 | |
研究ノート:遼陽会戦と松石安治─殲滅戦の挫折─ | 篠原昌人 | |
戦場の食─日露戦争における日本陸軍の糧秣体系― | 藤田昌雄 | |
戦場に響いた楽の音―日露戦争と陸海軍軍楽隊― | 谷村政次郎 | |
「奇襲断行」か「威力偵察」か?―旅順口奇襲作戦をめぐる対立─ | 相澤淳 | |
日露戦争における海軍戦時教育 | 岩橋幹弘 | |
露日戦争におけるウラジオ巡洋艦戦隊の作戦 | V.L.アガーポフ 堤明夫訳 | |
解説:アガーポフ論文への補論 | 堤明夫 | |
ロシア陸軍の満州作戦 | D.シンメルペンニンク 横山久幸訳 | |
〈史料紹介〉 | ||
「明治三七年五月一日~三八年一月三一日攻城工兵廠陣中日誌」 | 白石博司 | |
第二篇 戦争と社会 | ||
戦時下の市民生活―京都の場合― | 竹本知行 | |
日露戦争と仏教思想―乃木将軍と太田覚眠の邂逅をめぐって― | 松本郁子 | |
在日ロシア軍捕虜に対する社会民主主義者たちの宣伝活動 | T.N.ヤスコ 松本郁子訳 | |
アメリカとグアム、そして日露戦争 | D.A.バレンドーフ 佐伯康子訳 | |
第三篇 戦争の遺産 | ||
明治期日本の国家戦略における日清・日露戦争とその帰結 | S.C.M.ペイン 荒川憲一訳 | |
南満州の獲得―小村寿太郎とその権益認識― | 藤田賀久 | |
出来すぎた伝説―奉天からタンネンベルクへ― | 大木毅 | |
歩兵中心の白兵主義の形成 | 原剛 | |
日露戦争と「総力戦」概念―ブロッホ『未来の戦争』を手がかりに― | 等松春夫 | |
第四篇 文献目録 | ||
日露戦争研究 日本語文献目録(末吉洋文・北野剛・編集委員会) | ||
編集後記 |