日露戦争(一)
―国際的文脈―
著者 | 軍事史学会編 | |
定価 | 4400円(10%税込) | |
本体 | 4000円(税別) | |
判型 | A5判 | |
体裁 | 並製本・カバー装 | |
発行日 | 平成16年12月1日 | |
ISBN | 9784764603189 | |
ページ数 | 360頁 |
軍事史学会40年の蓄積を投入した日露戦争100年の総合研究。
《日露戦争100周年記念出版》近代日本の進路と20世紀の潮流を方向付けた世界史的事件に政治、外交、軍事、国際法、経済、社会文化の各方面から多角的かつ複眼的に迫る。
防衛庁防衛研究所所蔵の日露戦争関連史料、アジア歴史資料センターにおける日露戦争関係資料を収録。
季刊 軍事史学158・159合併号
目次
序言 | ||
日露戦争一〇〇年・軍事史学会四〇年 | 高橋久志 | |
巻頭言 | ||
「軍人歴史家」と「純粋歴史家」 | 戸部良一 | |
第一篇 衝突への序曲 | ||
ウィッテの極東政策の破綻と開戦への道 | 飯島康夫 | |
日露戦争とロシア正教会イデオロギー ―戦争の思想史的淵源― | 仁井田崇 | |
日清戦後経営期の軍事支出と財政政策 | 小野圭司 | |
「明治三十三年艦團部将校作業書」と日露戦争 ―マハン流地政学的戦略眼の影響を中心にして― | 高橋文雄 | |
第二篇 政治と外交 | ||
日露戦争と中国の中立問題 | 川島真 | |
ポーツマス講和会議・幻の清国使節団 ―日露戦争下の米清関係― | 平川幸子 | |
日露戦争と日英王室外交 ―明治天皇へのガーター勲章授与をめぐって― | 君塚直隆 | |
ヨーロッパにおける“広報担当大使”としての末松謙澄 | 松村正義 | |
ソフト・パワー、ハード・パワー ―日露戦争前後のアメリカの対日イメージと日本人の自己イメージ、セオドア・ルーズヴェルト、マハン、朝河貫一、新渡戸稲造を中心に― | 三輪公忠 | |
〈史料紹介〉 | ||
英国公使サー・アーネスト・サトウが北京から見た日露戦争 ―その日記と手紙から― | I.ラックストン 平川幸子訳 | |
スイス観戦武官の記録 | 中井晶夫 | |
第三篇 法と経済 | ||
日露戦争における国際法の発信 ―有賀長雄を起点として― | 松下佐知子 | |
日露戦争の捕虜問題と国際法 | 喜多義人 | |
日露戦争とフランスの対ロシア借款 | 篠永宣孝 | |
日露戦争軍票の流通実態と日本の対応 ―満洲通貨政策の基点として― | 石川亮太 | |
鴨緑江沿岸森林利権問題と日本陸軍 | 菅野直樹 | |
第四篇 研究史と史料 | ||
日露戦争に関する最近の欧米の研究 | 横手慎二 | |
防衛研究所所蔵の日露戦争関連史料 | 原剛・菅野直樹 | |
アジア歴史資料センターにおける日露戦争関係資料 ―「日露戦争特別展」開催によせて― | 大久保政博 |