日中戦争の諸相
著者 | 軍事史学会編 | |
定価 | 4950円(10%税込) | |
本体 | 4500円(税別) | |
判型 | A5判 | |
体裁 | 並製本・カバー装 | |
発行日 | 平成9年12月1日 | |
ISBN | 9784764603097 | |
ページ数 | 475頁 |
廬溝橋事件勃発六十周年記念出版
二十世紀は戦争と革命の時代だったとよく云われる。その中で真に複雑な種種相をもつ日中戦争を、日中英独の気鋭の研究者が、実証的研究を積み重ねて綴った画期的論集!正に日中戦争の真実に迫る!
『軍事史学』130・131号合併号
目次
《巻頭言》 | |
伊藤隆 | 日中戦争研究の課題 |
入江昭 | 20世紀の歴史の中の日中戦争 |
秦郁彦 | 「統帥権独立」の起源 |
《第一篇 廬溝橋への道》 | |
臼井勝美 | 日中戦争の起源-1933年- |
松崎昭一 | 再考「梅津・何応欽協定」 |
樋口秀実 | 日中関係と日本海軍-昭和十年の中山事件を事例として- |
影山好一郎 | 昭和十一年前後の日本海軍の対中強硬姿勢-「中南支方面」の事件対応を中心として- |
劉傑 | 「中国通」外交官と外務省の中国政策-1935~1937- |
《第二編 発生と不拡大の挫折》 | |
蔡徳金 劉傑訳 | 廬溝橋事件勃発後の現地交渉と南京国民政府の対策 |
相澤淳 | 日中戦争の全面化と米内光政 |
宮田昌明 | トラウトマン工作再考 |
《第三篇 作戦・戦闘》 | |
徐勇 和田英穂訳 | 日本軍による塩遮断作戦と中国「井塩基地」の抗戦活動-自貢製塩場を中心に- |
板倉由明 | 南京事件-「虐殺」の責任論- |
河野仁 | 日中戦争における戦闘の歴史社会学的考察-第三七師団の事例に見る戦闘意欲の問題- |
《第四編 戦時経済・占領地統治》 | |
楊大慶 波多野澄雄訳 | 戦時日本の対華電気通信支配 |
荒川憲一 | 物資動員計画から見た日中戦争 |
岩武照彦 | 中国領事地の経済施策の全貌 |
石源華 伊藤信之訳 | 日中戦争後期における日本と汪精衛政府の「謀和」工作 |
《第五篇 日中戦争と第三国》 | |
G・クレープス | 在華ドイツ軍事顧問団と日中戦争 |
鈴木晟 | アメリカの対応-戦争に至らざる手段の行使- |
A・ベスト 相澤淳訳 | 日中戦争と日英関係-1937~1941- |
《研究余滴》 | |
森松俊夫 | 時非にして道義を叫ぶ-「対支処理根本方針」- |
末國正雄 | 一海軍士官による日中戦争の体験 |
《史料紹介》 | |
中尾裕次 | 支那派遣遺軍總司令部編「支那事變軍票史」 |
川島真 | (軍事関係史料館探訪16)台湾における日中戦争関係資料の保存・公開状況 |
《書評》 | |
波多野澄雄 | 秦郁彦著『廬溝橋事件の研究』 |
赤木完爾 | 波多野澄雄著『太平洋戦争とアジア外交』 |
日中戦争関係文献目録 |