新版 佐々介三郎宗淳
著者 | 但野正弘著 | |
定価 | 3311円(10%税込) | |
本体 | 3010円(税別) | |
判型 | B6判 | |
体裁 | 上製本・函入 | |
発行日 | 昭和63年7月17日 | |
ISBN | 9784764602106 | |
ページ数 | 261頁 |
水戸黄門の片腕助さんこと佐々宗淳の実像に迫る力作
漫遊記水戸黄門の片腕の一人「助さん」こと佐々介三郎宗淳の実像を描いた初めての伝記が本書である。ここに明らかにされた宗淳の剛快な人柄と、僧侶から武士への転身、水戸藩仕官、彰考館史臣としての全国的史料探訪と湊川建碑、最後は西山老公の近侍というめざましい働きはまことに講談小説よりも奇抜である。中学生の頃から水戸の歴史を調べ出した著者は、ねらいを宗淳に定めてから25年、今では宗淳に似た行動的歴史家となって史料を集め、考証を重ねてこの一書を成した。義公の大歯車によって回転した宗淳の小歯車は今も水戸史学の歯車をこのように廻転させているのだ。
………名越時正水戸史学会会長
目次
第1章 出自と仏門修行 第1節 出自と家系 第2節 仏門(禅僧)修行第2章 還俗及び水戸仕官 第1節 還俗立志 第2節 還俗と「立志論」の成立 第3節 水戸仕官
第3章 水戸藩の修史事業概括-佐々宗淳の没年まで-
第4章 史臣宗淳の活動 第1節 水戸藩の史料蒐集概略とその苦心 第2節 宗淳の史料探訪 第3節 宗淳の修史活動
第5章 宗淳と光圀-那須国造碑修復の工事監督-
第6章 宗淳の婦人について
第7章 宗淳の撰述書目について
むすび-その思想と歴史的意義-
著者略歴
但野正弘[タダノマサヒロ]昭和15年(1940)茨城県水戸市に生まれる。昭和34年3月茨城県立水戸第一高等学校卒業。昭和38年3月茨城大学文理学部文学科(史学専攻)卒業。昭和38年4月~昭和44年3月静岡県浜松日体高等学校教諭。昭和44年4月~平成13年3月茨城県立岩瀬高校・同水戸第一高校・同茨城東高校の各教諭を歴任。平成13年4月~現在(千葉県)植草学園短期大学教授。
水戸史学会理事・事務局長、(財)日本学協会理事。(財)水府明徳会評議員