新版 水戸光圀
著者 | 名越時正著 | |
定価 | 3098円(10%税込) | |
本体 | 2816円(税別) | |
判型 | B6判 | |
体裁 | 上製本・函入 | |
発行日 | 昭和61年7月20日 | |
ISBN | 9784764602038 | |
ページ数 | 228頁 |
義公から脈々と著者に伝わる「興廃継絶」の念
徳川光圀は、江戸時代の数多い大名の中で、苦しい生活にあえぐ農民の生活を思いやり、とかく権力を乱用してきびしい取立てをしがちな役人を抑えて仁愛の政治を行った名君として知られる。 現代の人々に光圀の深さと偉大さを熱く伝える。はしがき(PDF)
目次
はしがき増補改訂に当って
凡例
英雄出生
道なき平和 〈その時代と世相〉
東国の水戸 〈その風土と歴史〉
親藩水戸家 〈その使命と条件〉
光圀の父、頼房 〈その風格と事業〉
光圀の誕生 〈その秘密と奇跡〉
自覚と立志
自由奔放の世子 〈少年時代の光圀〉
史記の伯夷伝 〈発奮の動機〉
めざめたる俊才 〈学問の進展〉
はじめて知る、人の恩 〈人格の一変〉
修史の志 〈大日本史編纂の動機〉
伝統復興の発願
金蘭の友、冷泉為景 〈帝都憧憬の端緒〉
廃れたるを興し、絶えたるを継ぐ 〈冷泉為景の影響〉
雲上の春雷 〈朝幕間の暗雲〉
貴戚泰姫 〈光圀の夫人〉
孤独悲愁の中で 〈相つぐ逆境〉
水戸藩主光圀
水戸家相続 〈父と兄への報い〉
治国の道 〈施政の大本〉
朱舜水に学ぶもの 〈舜水の志〉
徹底した社寺整理 〈風教を正す〉
徳川幕府と光圀 〈家光・家綱の治世〉
日本学の樹立
大義 〈皇室尊崇の第一歩〉
皇室と武家政治 〈林鵞峰との対談〉
水戸史学の形成と彰考館 〈修史の目的と方針〉
扶桑拾葉集とその献上 〈後西上皇と光圀〉
朝儀復興の念願 〈礼儀類典の編集〉
皇統を正閏し人臣を是非す 〈修史の眼目〉
古典の復興と内外の弁 〈日本文化の振興〉
慈悲の政治
節約と吝薔 〈水戸藩財政の秘策〉
水戸様のお百姓 〈光圀の農民救済〉
将軍綱吉と光圀 〈不和の原因と生類憐みの令〉
引退の疑問 〈自発的退職か否か〉
譲国の教え 〈光圀の遺言〉
西山の隠士
山荘の老公 〈隠棲の境地〉
梅里先生の碑 〈陶淵明と光圀〉
楠公墓碑の建設 〈生涯の結論〉
終焉 〈晩年の光圀〉
西山余光 〈光圀を継いだ人々〉
関係年譜
関係論文と参考図書